水曜日, 01/05/2024 - 07:43

グリム童話 – Grimm’s fairy tales in Japanese

12人兄弟 「さんかのごい」と「やつがしら」 あめふらし いばらの中のユダヤ人 グリム童話 うまい商売 おいしいお粥 おぜんやご飯のしたくと金貨を生む騾馬と棍棒袋から出ろ おばあさん おやゆびこぞう...

黄金の鳥

昔、王様がいて、宮殿の裏に、金のリンゴが実る木がある美しい庭をもっていました。リンゴが熟してくると数がかぞえられましたが、その次の朝、1個がなくなっていました。このことが王様に報告され、王様は、毎晩木...

黄金の子供たち

昔、小さな小屋の他は何もない貧しい男と貧しい女がいました。魚取りで生活費を稼いでいて、いつもその日暮らしでした。しかし、ある日男が水辺に座って網を投げていたとき、まるまる金でできている魚を引き揚げまし...

麦の穂

前の時代では、神様自身が地球上を歩き、土の実りは今よりはるかに多く、麦の穂は50とか60ではなく5~600も実がついていました。また、穂は茎の一番下からまさに一番上まで伸び、茎の長さに比例して穂の長さ...

鳴いて跳ねるひばり

昔、長い旅にでかけようとしてした男が、三人の娘たちに、お土産は何がいい?、と別れ際に尋ねました。すると、一番上の娘は真珠を欲しがり、二番目の娘はダイヤモンドがいいと言いましたが、三番目の娘は、「お父さ...

青いランプ

昔、ある兵士がいました。長年忠実に王様に仕えてきましたが、戦争が終わると、受けたたくさんの傷のためもう仕えることができなくなりました。王様は兵士に、「家に帰ってよろしい。もうお前は必要ない。金ももうや...

雪白と薔薇紅

昔、人里離れた小さい家に貧しい未亡人が住んでいました。家の前に庭があり、そこには2本のばらの木がありました。そのばらの木の一本には白い花が、もう一本には赤い花が咲きました。この人には二本のばらの木のよ...

鉄のハンス

昔、一人の王様がいました。王様は、宮殿の近くには大きな森をもっていて、あらゆる種類の動物がいっぱいいました。ある日王様はノロジカを撃たせるため一人の猟師を送り出しましたが、猟師は戻ってきませんでした。...

鉄のストーブ

願い事がまだ人の役に立っていた頃に、王様の息子が年とった魔女に魔法をかけられ、森の鉄のストーブに閉じ込められました。誰も王子を救うことができないままそこで王子は何年も過ごしました。すると王様の娘が森に...

商人は市で商売がうまくいって、品物を売ってしまい、金袋を金銀でいっぱいにしました。それで、帰宅の旅をし、夜まえに家に着きたいと思いました。それで、お金の入ったトランクを馬に積み、出発しました。...

金の鍵

地面に深い雪が積っている冬に、貧しい男の子は、そりで外に出て薪を集めてこなければなりませんでした。薪を集めてそりに積み込み終わると、あまりの寒さで凍えそうだったので、すぐには家に帰らないで火をつけて少...

金の毛が3本生えた鬼

昔、1人の貧しい女がいて、男の子を産みましたが、羊膜を付けて生まれたので14歳になると王様の娘を妻にするだろうと予言されました。その後まもなく、たまたま王様が村にやってきて何かニュースがあるかと尋ねる...

金の山の王さま

ある商人に、二人子どもがいて、男の子と女の子でした。二人ともまだ幼くて歩けませんでした。あるとき、商人の荷物をたくさん積んだ二そうの船が商人の全財産をのせて海に出て行きました。そうしてその荷でたくさん...

道楽ハンスル

昔、賭け事しかしない男がいました。それで人々はその男をばくち打ちのヘンゼルとしか呼びませんでした。そしていつも賭けていたので、自分の家と持っているものすべてをすってしまいました。さて、取立人が家を取り...

踊ってすりきれた靴

昔、どの娘も他の娘におとらないくらい美しい12人の娘がいる王様がいました。娘たちはみなベッドが並んでいる一つの部屋で一緒に眠っていました。そして娘たちがベッドに入ると王様は戸に鍵をかけかんぬきをしまし...

腕利き四人兄弟

昔、四人の息子がいる貧しい男がいました。息子たちが大人になると、男は兄弟に、「子供たちよ、お前たちはもう世の中に出ていかなくてはいけないな。というのもおれはお前たちにやるものが何もないんだ。だから、出...

赤ずきん

昔、かわいい小さな女の子がいました。誰でもその子を見ると可愛がりましたが、特におばあさんが一番で、子供にあげないものは何もないほどの可愛がりようでした。あるときおばあさんは赤いビロードの頭巾をあげまし...

賢い百姓娘

昔、貧しい百姓がいました。土地がなく、たった小さな家と一人の娘しかありませんでした。それで、娘は、「王様に新しく切り開いた土地を少しもらうべきだわ。」と言いました。王様はこの親子が貧しいのを聞くと、一...

賢い人々

ある日、お百姓が隅からはしばみの棒をとり出しておかみさんに、「トリーナ、おれはよそへ行って、三日戻らないから。その間に牛買いが訪ねてきて、うちの三頭の雌牛を買いたがったらすぐに売っていいよ。だが、20...

賢い下男

主人の命令に耳を傾けるが、従わず、自分自身の賢さに従うのを好む賢い下男がいるとき、その主人はどんなに運が良く、家は万事がどんなにうまくいくでしょう。あるとき、主人は、こういう種類の下男である賢いハンス...

賢いちびの仕立て屋の話

昔、とても高慢な王女がいて、求婚者が来ても、なぞを出して解けなければ馬鹿にして追い返しました。王女はまた、なぞを解いたら誰でも自分と結婚できる、誰でも来てよい、というお触れも出させました。そういうわけ...

貧窮と謙遜は天国へ行く路

昔、世間に出て行った王様の息子がいて、物思いに沈み、悲しんでいました。空を見て、とても美しく澄んで青いのに、ため息をつき、「あの上の天国にいるならどんなにいいだろう」と言いました。すると、道を歩いて自...

貧乏人と金持ち

昔、神様自身がまだこの地上の人間の間を歩きまわっていたとき、あるとき疲れて宿屋に着く前に暗くなりました。目の前の道にお互いに向き合っている二軒の家が立っていて、一軒は大きくきれいで、もう一軒は小さくみ...

若い大男

昔、村人がいました。この村人には息子が一人いましたが、親指ぐらいの大きさで、ちっとも大きくならず、何年経っても髪の毛一本ほども太くなりませんでした。あるとき、父親が畑を耕しにでかけようとすると、この子...